青い彼岸花は作れる?写真付きで実験&色が変わる原理も解説

自由研究・工作

「ママ、青い彼岸花って本当にあるの?」
我が家はいつも娘の一言で実験が始まります。
調べてみたら実際に青い彼岸花はないけれど・・・

白いお花に色水を吸わせれば、青い花ができるのかも!?
今回は食紅と絵の具を使って、比較実験してみました。
花が色付く原理や、実験経過も写真付きで紹介♪ 夏休みの自由研究などにも、おすすめです。

某アニメに出てきた“青い彼岸花”って、本当にできるのか気になって…

「ママ、“青い彼岸花”って本当にあるの?」
ある日ふと、娘からそんな質問が飛んできました。どうやらアニメに登場したのが気になった様子。

実は、通学路に彼岸花が咲いている場所があって、
「青い彼岸花さいてるといいな~♪毎日お友達と探しながらいってるんだ!」と楽しそうに話してくれた娘。

さらにはゲームの世界でも、「お水をあげるとめずらしい色の花が咲くだなも!」なんてたぬ〇ちは言っているし…。娘は「青いバラはめずらしいらしいよ~」と教えてくれました。

──じゃあ現実でも、青い花って作れるの?
白いお花を使って、“青い彼岸花”っぽいものはできるのか?

そんなワクワクから始まった、わが家の実験&観察記録です。

事前準備

用意したもの

* 白い花
* 食紅・絵の具(どちらも青)
* コップ・ハサミ・水

今回は、「白い花は青く染まるのか?」というテーマに加えて、
食紅と絵の具、どちらがよりきれいに発色するか? もあわせて実験していきます!

ちなみに…
我が家の食紅、まさかの賞味期限切れですが…。
発色に関係ないと信じて、レッツ実験!

茎の先に切りこみを入れて、水を吸いやすく!

「白いカーネーションの茎に切り込みを入れた様子。水を吸いやすくするための下準備」

お花が水をたっぷり吸えるように、茎の真ん中に少し切りこみを入れました。
こうすることで、色水が中に入りやすくなるんです。
どんなふうに色が変わるか、ワクワクしながら準備しました。

絵の具と食紅、それぞれで色水をつくろう!

「プラコップに入った2種類の青い色水。左が食紅、右が絵の具で作った色水」

プラコップに水を入れて、それぞれに青い色素をまぜまぜ…
・左は「食紅」
・右は「絵の具」
見た目はどちらもキレイな青ですが、染まり方に差が出るかな?ということで、同じ条件で並べてスタートです!

さっそく実験スタート

色水につけた直後はまだ真っ白!

白いカーネーションを青い色水(食紅と絵の具)に入れて実験をスタートした様子

真っ白なカーネーションももちろん素敵だけど、
今回はたぬきちもびっくりな “めずらしい青いお花” に変身してもらいます♪
それぞれのカップに、色水を準備して「ちゃぽん」と投入!

4時間後…ほんのり青くなってきた!

「4時間後のカーネーション。左の花びらのふちにうっすら青色が見え始めている」

実は、2時間ほど経ったころから少しずつ変化が…!
食紅を使った方の花びらが、ほんのり青くなってきました。
遠くからではあまりわかりませんが、近くで見ると確かに色がついてきています。
一方、絵の具の方はまだ変化なし。

14時間後にはかなり変化が!

「14時間後のカーネーション。左の花びらがより青くなり、色の違いがはっきりしてきた」

遠目でも「青くなってきたな〜!」とわかるくらい、食紅のほうはしっかり発色♪
白と青が混ざったレースのような見た目で、とってもきれいです。
絵の具の方は…うーん、まだ真っ白なまま。

24時間後でこんなにくっきり!

「24時間後のカーネーション。左はしっかり青く染まり、右は変化がほとんど見られない」

食紅のカーネーションは、お花の中心に向かってうっすら青く染まるほどに!
たった1日でここまで変わるとは、なかなかの変身っぷりです。
一方、絵の具の方は最後まで色が変わらず、見事な純白をキープしてくれました。

気になる結果は…❓

「カーネーションの花を近くで撮影。花びらのふちに青色がくっきりと出ている」

食紅で染めたカーネーションは、花びらの先までしっかり青く色づいて大変身♪
一方、絵の具のほうは24時間経ってもほとんど変化なしでした。

同じ青でも、使うものによってこんなに差が出るなんてびっくり!
白いお花を青く染めたいなら…食紅のほうが断然おすすめです。

なんで食紅は染まって、絵の具は染まらなかったの?

茎の中の導管に小さな色素が入り込む様子を示したイラスト。大きな絵の具の粒と、小さな食紅の粒が対比されている図

今回、白いお花を「食紅」と「絵の具」の青い色水にさして比べてみたんだけど…

なんと!食紅のほうは数時間でじわじわ青く染まり始めたのに、絵の具のほうはまっ白のままでした。

これ、実は色のもと(色素)や、その大きさがちがうからなんだそう!

ポイント①:色素のちがい

・”食紅は「水に溶ける色」”だから、スーッと茎の中を通ってお花の先まで届きます。

・一方で、”絵の具は「水に溶けない色(顔料)」”だから、水には混ざってるけど完全には溶けてない状態。

ポイント②:色素の大きさ

・食紅はとっても小さいつぶだから、花の中の「導管(どうかん)」っていう細い水の通り道にも入りこめる。

・でも絵の具のつぶはちょっと大きすぎて、途中でつまっちゃう=色がつかない

ポイント③:作られた目的もちがう!

・食紅は、体に入っても安全なように、水にしっかり溶けるように作られてる

・絵の具は、紙や画用紙にしっかり色をつけるために作られてるから、逆に水に完全に溶けない方が都合がいいんだとか。

花が染まる原理まとめ

同じ「青」でも、食紅と絵の具では花への染まり方が全然ちがう!

今回は、水にちゃんと溶ける「食紅」だからこそ、花の中まで届いて色がついたみたいです。

目に見えない「色素のちがい」でこんなに変わるなんて、おもしろいですね♪

まとめ│青いお花は…つくれた!

今回の実験で、白いカーネーションが青く変身する様子をバッチリ観察できました!

  • 食紅を使えば、自宅でも簡単に“青いお花”が作れる♪
  • 夏休みの自由研究にもおすすめ!親子で楽しく取り組めます◎
  • 導管や色素の大きさなど、理科のお勉強にもぴったり
  • あのアニメで話題の「青い彼岸花」も、もしかして夢じゃないかも…!
    (※薬の原料にはしないでくださいね。鬼になっちゃいますから…笑)

身近な材料でできるお花の実験、ぜひおうちでもチャレンジしてみてくださいね。

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